2015年11月、県営名古屋空港で、プロジェクトの仲間たちと一緒に国産新型旅客機の初飛行を見届けました。歓声が上がり、拍手で喜び合い、それまでの苦労が吹き飛んだ瞬間でした。私は、もともと当社のグループ会社にて、航空機の組立に関わっていました。設計部門の新規立ち上げをきっかけに当社へ転籍し、航空機の設計業務をサポートすることに。すでに10年以上経つプロジェクトですが、私はほぼ開発の初期から携わらせていただきました。特に国産機の場合は、自分で設計した部品が実際に形になり、組み込まれていく一連の流れを見ることができ、うれしかったですね。
今、担当しているのは、台湾の航空機メーカーのプロジェクト。メーカーの出した基本設計をスムーズに製造できるよう、寸法精度や形状などの設計を調整する役割を担っています。問題は図面にあるのか、製造現場にあるのか、改善のポイントを探っていきます。ただし、「ここが悪いから直せ」ではうまく進みません。メーカーにはメーカーの思いがあり、また国が違えば文化も仕事の進め方も違います。様々な要素を考慮し、設計パートナーとして要求に応える提案をしていくのがこの仕事の醍醐味です。2ヶ月に1回、2〜3週間の海外出張もあり、グローバルに活躍できる環境で成長させてもらっています。