現在、私は自動車エアバッグECUソフトウェア開発 適合業務を担当しています。主に、衝突時の乗員保護装置(エアバッグやシートベルト)の展開・非展開を判断するための設定検討を行っています。
前職では、自動車業界でデザイン検討モデルの製作を行っていました。主に鑿(ノミ)や鉋(カンナ)などを使い、手作業で物を作る職人気質な職場で働いていました。ワダエンジニアリングに入社してからは、今まで扱ってこなかったPCでの業務に従事しています。恥ずかしながら、最初はキーボードを人差し指のみで打ち込むほどでしたが、徐々に慣れていきました。
自動車の開発スパンとしては、計画から市販化に至るまで約2~4年かかります。私が担当している部署に業務が来る頃には、発売まで1~2年という段階になります。仕事に慣れ始めた頃、最初に担当した車両が町中を走っているのを見て少し感動したことを覚えています。ソフトウェア開発は完成品が目に見えないため達成感を感じづらいと思っていましたが、自分が関わった車両が実際に走っているのを見ると、大きなやりがいを感じました。
昨今、自動車は自動運転や衝突回避システムが発達していますが、私が担当しているシステムは衝突時にのみ作動するものです。それでも、衝突時に乗員を守る最後の砦であるエアバッグやシートベルトの重要性を理解し、人命にかかわる責任感を持って業務に取り組んでいます。自分が設定したシステムが、車に乗る人やその周りの人の安全を守ることに繋がるよう、常に最善を尽くしています。
また、ワダエンジニアリングには充実した福利厚生や制度が整っています。最近、私は育児休業制度を利用して1か月ほど家族との時間を取らせていただきました。主に、妻が第二子につきっきりになるため、上の子のケアを行っていました。公園や児童館、ショッピングモールなどに行き、この時間を通じて上の子との新しい発見や成長に感動し、親密感もより深まりました。育休後も、フレックスタイムなどを使いながら自分ができることを継続して行い、父親としての自覚を持つことができました。
このように、責任感とやりがいを持って業務に取り組み、家族との時間を大切にしながら成長を続けています。この経験を通じて、自動車産業における安全性向上に貢献し続けることを目指しています。